20代で知っていたい、と思うこと。｜トップページ

男性も、女性も、可能性が広がり、
多くの選択肢を持つ世代だからこそ
自分らしい生き方をみつけるために、
未来を一緒にのぞいてみよう。

漠然と“いつか”と思っている妊娠・出産は、
年齢をかさねるほど難しいという事実。

妊娠・出産以外にも、
子供を持つという道もあるということ。

たった一つの選択肢だけど、
知っておけば、後悔はしない。
それが、将来の自分へのやさしさに
変わるかもしれないのだから。

いま考えよう、妊娠・出産・将来のこと。

う〜ん！なるほど…。みんな色々考えているんだね！A. 具体的に考えている B. 考えなければいけないと思っているが、具体的には考えていない C. 何も考えていない D. すでに子どもがいる E. 子どもは欲しくない

そうなんだ～悩むよね～。それぞれの価値観があるもんね！A.～25歳 B.26歳～30歳 C.31歳～35歳 D. 36歳以降 E.すでに子どもがいるF.子どもは欲しくない

自分らしいライフプラン、みんな実現するといいね！A.健康診断を定期的に受診する B.パートナーと将来について話し合う C.自分のキャリア形成について考える D.ライフプランについて自分で調べたり、講演会などに参加する E. お金を貯める自分らしいライフプラン、みんな実現するといいね！A.健康診断を定期的に受診する B.パートナーと将来について話し合う C.自分のキャリア形成について考える D.ライフプランについて自分で調べたり、講演会などに参加する E. お金を貯める

20代は、仕事を始めたり、家庭を
持ったり様々な
ライフイベントが
ある重要な時期です。一方で、男女ともに妊娠・出産
には適した年齢が
あります。
正しい知識を持った上で、
これからの
ライフプランを
自分らしく考えていきましょう。

: 「今は子供がいないが、将来は子供が欲しいと思う」が50.3％、「現在子供がおり、将来もっと子供が欲しい」が18.4％であり、合わせると「将来子供が欲しい」は約７割に。第一子が欲しい年齢は、平均29.1 歳。「25-29歳」が51.3％、「30-34歳」が36.3％という結果に。

※平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書（内閣府）
(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/research/h26/zentai-pdf/index.html)をもとに作成

: 妊娠・出産を望む場合、イメージする年齢で妊娠・出産できる可能性はどのくらいなのか、それを踏まえてライフプランを立てる必要があります。

陣内ウィメンズクリニック院長　産婦人科医
陣内彦良先生からのメッセージ

5年後、10年後、あなたは誰とどんな暮らしをしていますか？未来の自分や家族のために今できることがあります。まだまだ先と考えず、”子供をもつこと”を真剣に見つめなおしてみませんか。
自分の身体の状態を知り、ケアすることによって不妊を予防することが可能です。まずはお近くの医療機関で今の身体の状態を把握することから始めてみましょう。

Profile
陣内彦良（じんないひこよし）
日本産科婦人科学会・日本生殖医療心理カウンセリング学会・日本女性医学学会・日本生殖医学会等所属。

: 卵子は、出生後は新たに作られることがなく、質・量ともに低下し続けます。出生時に約200万個あったものが思春期にはおよそ20万から30万個になり、その後も排卵とは関係なく減り続けます。そのため、年齢とともに、妊娠しにくくなったり妊娠の異常が起きやすくなったりします。

※Baker TG(1972)Gametogenesis, ActaEndocrinolSullpl166;18-42を基に厚生労働省で一部改変

: 自然妊娠率の統計によると、月経周期から算出したタイミング法による女性の妊娠率は19歳～26歳で50%、27歳～34歳になると約40%、35～39歳になると約30%と減っていきます。男性視点で、パートナーが妊娠するまでに要する期間で見ると、男性が20代で約6ヵ月、30代～40代前半で約10カ月、40代後半ではおよそ1年半と、男性の加齢も妊娠率に影響していきます。

※Human Reproduction Vol.17, No.5 pp. 1399-1403.2002
※Hum Reprod Update 16:65-79,2010

: 女性の年齢が30代後半をすぎると、生産分娩率（１回の治療で出産に至る確率）が低下し、45歳以上では１％未満となってしまいます。高度な不妊治療を受けたとしても、年齢が上がるほど子供を持つことが難しくなります。

※日本産科婦人科学会2010年データを基に厚生労働省で作成したものを一部改変

: 流産をする確率は、30代の前半が10％程度であるのに対して、30代の後半になるとおよそ20％に上昇します。さらに40代以降では40％以上になります。また、加齢による病気が原因で流産に至るケースもあります。

※25〜29、30〜34歳の群と比較して有意差あり（P<0.01）
※虎ノ門病院産婦人科1989.1〜1991.7.データ母体年齢と流産周産期医学vol.21 no.12,1991-12
※不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会報告書参考資料9

: 子供に先天的な異常が現れるリスクは年齢とともに増加します。また、周産期死亡率（赤ちゃんが生まれる時に亡くなる確率）も高まります。

: 高齢出産では産後の回復も遅い傾向にあり、「妊娠高血圧症候群」、「前置胎盤」、「胎盤早期剥離」など合併症の発生頻度が高くなります。

: 子供がほしいと思った時に、すぐ妊娠できるとは限らない。実際に妊娠・出産を経験した先輩から、これから子供を持ちたいと考えている人へ贈る、体験談とアドバイス。

: 不妊の心配をしたことのある夫婦は３組に１組を超え、その半数が、実際に検査や治療の経験があるといわれています。近年、不妊に悩む夫婦の割合は増加傾向にあります。

国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向調査(2015年)」

: 月経周期は28日前後で、「卵胞期」「排卵期」「黄体期」に分けられます。これは卵子が入っている卵胞の成長過程のことで、卵胞が大きくなり、排卵されて、受精を待つというサイクルを表します。その「黄体期」に胚が子宮に着床しないと、子宮内膜がはがれて排出されます。それを月経と呼びます。

: 精子がつくられる時期は2回あります。1回目は、男性が母親のお腹の中にいる時で、もととなる細胞が分裂してふえていきます。2回目が始まるのは10代前半の思春期を迎えた頃です。その後はたいてい男性が50歳を超えるまでつくられ続けます。

: 女性が「排卵期」に入ると、卵巣の中で育った卵子が卵管まで移動します。そして、膣内に射精された精子がその卵管の端まで泳いでいき、卵子と結合すると胚ができます。胚は7日近くかけて卵管から子宮内膜までやってきて着床し、ようやく妊娠が成立します。

: 不妊症とは「避妊をしていないのに1年以上妊娠に至らない状態」をいいます。原因は男女どちらにもあり得るため、不妊症の検査は男女ともに受けることが必要です。

: 排卵がうまくいかないケース、卵管が閉鎖したり狭くなっているケース、子宮筋腫をはじめとした子宮に原因があるケースのほか、子宮頚管や免疫に原因がある場合などがあります。

: 精子の形成や成熟が阻害されていたり、射精障害などが原因として挙げられます。複数の要因が重なる場合や、原因がわからないこともあります。

·加齢による影響
男性側の不妊原因の一つには、女性と同じく加齢の影響があります。精子は35歳を過ぎた頃から徐々に量が減っていきます。また、運動量や奇形率など、質にも変化が現れます。

・男性の不妊の検査
男性の検査は、泌尿器科や不妊専門クリニックで受けることができます。検査では、精子の量や精子の数、動いている精子の割合（運動率）、正常ではない精子の割合（奇形率）などが分かります。

: 思いがけず自身に不妊原因があることが発覚。不妊治療を経て子供を授かった経験を持つ先輩から、これから子供を持ちたいと考えている人へ贈る、体験談とアドバイス。

: 都内には、親の病気や虐待などの理由により、親と一緒に暮らすことのできない子供が約4,000人います。このような子供たちを自らの家庭に迎え入れ、育てているのが「里親」です。あくまでも、子供のための制度ですが、里親になるということも「子供を育てる」ということの選択肢になります。

: 一定の要件（家庭の状況、収入の状況、住居の環境など）を満たしていれば、特別な資格は必要ありません。里親になるための必要な研修を受け、お住まいの地域にある児童相談所を通して申請をします。

主な要件には以下のようなものがあります。

都内在住の夫婦で健康な方。
配偶者がいない場合、子供を適切に養育できると認められ、かつ起居を共にし、主たる養育者（申込者本人）の補助者として関わることのできる成人の親族等がいること。（子供を適切に養育できると認められる特段の事情がある場合は除く。）
経済的に困窮していないこと、かつ、原則として世帯収入が生活保護水準を上回っていること。
申込者の家庭及び住居の環境が、家族の構成に応じた適切な環境であること。
申込みの動機が児童の最善の福祉を目的としていること。

※東京都の里親制度とは
(https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/satooya/seido/hotfamily/satooya/index.files/kateiwohituyoutositeirukodomo2022.pdf)

: 少しでも不安や気になることがあれば、相談やサポートを受けられる体制が整っています。

・頼れる「チーム養育体制」
東京都では、関係機関がチームで養育を行う「チーム養育体制」により、支援機関と連携しながら、子育てをしていく体制を推進しています。困ったことなどが生じた場合は、いつでも相談することができます。

・養育費に関するサポート
児童相談所が、里親のみなさんに子供を委託している間は、基準に基づき、子供の養育費として、都から一定の金額をお支払いしています。例えば養育家庭（里親）の場合、里親手当9万円＋生活費・教育費等約7万円（月額、小学校低学年の場合）が支給されます。

※基準改正等により、金額や項目に変更が生じることがあります。

くれたけ法律事務所弁護士
磯谷文明先生からのメッセージ

いろいろな事情で親と一緒に暮らせない子どもたちがいます。温かい家庭を経験していない子どもたちがいます。でも、そんな子どもたちも平和な家庭と大人からの愛情を必要としているのです。
東京都では、児童相談所や里親支援機関などのさまざまな援助者たちが、里親さんの養育を支える「チーム養育」を推進しています。里親さんたちの横のネットワークもありますよ。里親になって、社会の子育てに参加しませんか。

Profile
磯谷文明（いそがえふみあき）
日本弁護士連合会子どもの権利委員会事務局長、日本子ども虐待防止学会副理事長、法制審議会特別養子制度部会元委員、同民法（親子法制）部会委員。

: 児童養護施設を退職後、3人の子供の里親になったNさん。さまざまな苦労を経験しながらも、かけがえのない喜びも感じてきた先輩から、里親になることを考えている人へ贈る、体験談とアドバイス。

妊娠・出産

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【協力】
妊娠・出産・不妊治療	産婦人科医　中村はるね ※「男性側の不妊の原因」除く産婦人科医　陣内彦良
里親	弁護士　磯谷文明

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